歯磨きをサボったり 甘い物を食べたり
現代人の現代人による 現代の病気。
それが虫歯だと思っていた。
私自身も気を付けているつもりでも虫歯は多く
何本も治療を受けている。
幸い娘は今の所 1本の虫歯もないため
「古代人かも」 などとからかっていたのだ。
ところが
なんと有史以前、どころか はるか9000年もの昔にも
歯科治療は存在したというのである。
>パキスタン西部の9000-7500年前の墳墓で、生存中にきりのような物で
穴を開けられた形跡がある人の歯11本を、
フランスなどの国際チームが確認し「歯の治療の原型だ」と発表した。
その時代に使われていたとみられる道具から推測するに
堅い石などが使われたようだが
その表面は磨り減っていたことから 穴が開いたあとも
その歯を継続して使っていたとみられるのだ。
>虫歯があったとみられる歯は11本中4本で、
チームは「治療や痛みの緩和が目的だった可能性がある。
残りの歯がなぜ削られたかはっきりしないが、奥歯なので美容目的ではない」としている
当時、その治療を行う時には麻酔になるようなものはあったのだろうか。
歴史を少し調べてみると 鎮痛剤として古代に使われたものの代表として
アヘンがあげられる。
紀元前300年頃のギリシャの哲学者テオフラステスの著書に
アヘンについての記述が見られる。
ギリシャ神話では女神デメテルがアヘンの発見者といわれている。
果して9000年の昔 アヘンが治療に使われたかどうかはナゾである。
ただ そうまでして取り去りたいほど 痛みは強烈だったのだろうと思うと
今も昔も 悩みは同じなのだろうな、と親近感を感じてしまうのだった。