最近は小学校の英語の授業が取りざたされているが
本格的に始まった場合 困るのは先生たちだろう。
小学校の教師は これまで英語はほとんど必要なかったはずだ。
教師になるためには英語はもちろん必要だし
個々に勉強している教師もいることだろう。
ただ、子供に 『英語』 を教える、ということになると話は別だ。
勉強することと、教えることは 必ずしも一致しない。
だからこそ、今徐々に始まってきている年数回の英語の授業などでは
専任の講師や教師を招いて 授業が行われているのだ。
さらに 算数の授業などは少人数制にしたほうが利点が多いという理由からか、
クラスの人数を半分にわけ、担任と 担任をもたない専任の教師が
別の教室で同じ授業を行うこともあったのだ。
そして その波は さらに広がろうとしているようである。
>文部科学省は、理科の授業で実験や教材作りを手伝う指導助手を、
2007年度から全国の小学校に配置することを決めた
公立小学校を中心に1校あたり2~3人ずつ配置。
重さ、圧力、物質の状態などを探る物理実験や野外の生き物観察を
行う授業などで教員と組み、子どもたちに科学の楽しさやものづくりの技術を伝える
そもそも小学校の教師は全科目を一人で教える。
理数系の得意な先生もいれば 文系出身の先生もいる。
事実、理科がニガテという先生は 先だって行われたアンケート調査で
62%にも及んでいるのだそうだ。
中学、高校と進学すれば 先生たちはそれぞれ専任の授業を受ける。
下手をすると担任の授業は1時間も受けない場合だってある。
それでもこれまで大きな問題は起きていないのだから
いっそ小学校でも 高学年くらいからは
それぞれの教科別に 専任制をとってもよいのではないか。
得意分野なら先生たちもイキイキと教えられるだろうし
子供たちにとっても いろいろな先生とのふれあいは刺激になる。
子供達のレベルも 学校のレベルも 多少なりとも上がっていくような気がするのだが。