日本、韓国、中国、アメリカの高校生への意識調査が行われ

その結果が発表された。


日本の高校生は 成績や進学への関心度は最低だが、

漫画や携帯電話への興味は最も高いことがわかったのだそうだ。


やっぱり・・・というか なんというか。


かつて日本の学生は 非常に勤勉だった。

数学や国語、歴史に至るまで世界トップクラスの成績を収めていた。

高学歴もスタータスの1つだったのだ。


それがいつのまにか 他国に次々とその座を譲り

今や成績に限らず やる気までもが最低レベルとなってしまったらしい。


4カ国の学生に 今一番大切なことを聞いてみると


  米国が「成績が良くなること」で74・3%

  中国と韓国が「希望の大学に入学すること」で、いずれも80%近かった

 

一方、日本の高校生はというと


  「友人関係がうまくいくこと」(39・8%)

  「思い切り遊んだり、好きなことをしたりする」(34・6%)


こりゃなんじゃ。


さらに、「どんなタイプの生徒になりたいか」を尋ねたところ、

米中韓では「勉強がよくできる生徒」がいずれも67・4~83・3%を占めたが、

日本は「クラスのみんなに好かれる生徒」が48・4%でトップ


では日本の高校生が一番関心を持っている事はなにか。


  漫画やドラマなどの「大衆文化」(62・1%)

  「携帯電話や携帯メール」(50・3%)

  ファッションやショッピングなどの「流行」(40・2%)


この逆転現象 私には 『ゆとり教育』 がもたらしたひずみのような気がしてならない。

ゆとり教育を取り入れたことにより

自由な時間が増えた学生たちは

親の子供への関心が高い場合は 学習塾や家庭教師などで

その減った学習時間を補うための策をとることができるが

経済的な問題や 親の無関心などで

ただ子供を野放しにする時間が増えるケースも否定できないのだ。


またそういう子供達が寄り集まることで

集団心理を生み出し ますます遊び仲間のかたまりを増やして行く。


「子供のため」「公務員のため」 と

アフターケアやフォロー対策を何も考えず

やみくもに 「ゆとり」 などと名を付け国民の支持を仰ぎ

始めてしまった 教育策は この結果を見ても失敗だったとはっきり見て取れる。


なにも軍隊のように規則や時間で子供達を縛りつけろというわけではない。

きちんとした教育を受ける権利と 時間の余裕のある子供たちから

その権利と時間を奪ったのは まぎれもない私たち大人なのだ。

もう一度 日本と言う国が 子供達の将来について

よく考えてみるべきではないだろうか。